選ばれる塾の環境づくり!【退塾しない子の共通点】から紐解く継続率アップの秘訣
公開日:2026.10.28
更新日:2026.10.29
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「退塾」。塾の教室長はもちろん、塾の講師にとって、この2文字は「最も見たくない(聞きたくない)ことばの一つ」ではないでしょうか。退塾しても構わない子など一人もいませんから、地域に数多く存在する塾の中から自塾を選んでいただいた塾生は、できれば卒業まで面倒を見ていきたいところです。
この記事では、退塾しない子の特徴を整理します。この記事が参考になって、退塾の兆候を見逃さないようにするヒントとなれば幸いです。

「体験に来ても入塾しない」「進級時に辞めてしまう」とお悩みの塾長へ
新規集客や長期継続につながる、地域のニーズに合わせたTERRACEの講座設計例をご紹介。
目次
1.授業に積極的で、宿題もカンペキ、成績も順調に伸びている
授業への前向きな姿勢と家庭学習の習慣が、好循環を生み出します。
授業への積極的な姿勢が成長につながる
授業中に積極的に手を挙げ、わからないことがあればすぐに質問できる塾生は、やはり成績が伸びやすいものです。「わからない」をそのままにしないという姿勢が、着実な学力の底上げにつながります。加えて、宿題をきちんとこなして毎回の授業に臨んでくれる塾生は、授業の内容をしっかり定着させることができます。授業・宿題・理解のサイクルが回り始めると、成績は自然と伸びていくものです。
「できた!」の実感が継続の原動力になる
成績が順調に伸びている塾生は、「やればできる」という自己効力感を持っています。小さなテストで点数が上がった、以前は解けなかった問題が解けるようになった…そうした「できた!」の積み重ねが、勉強を続けるモチベーションを生んでいます。塾の先生としては、この「できた!」の実感を意識的に作ってあげることが、退塾防止の一番の近道と言えるかもしれません。
2.理由のない遅刻・欠席がなく、塾が「居場所の一つ」になっている
塾に来ることが「当たり前」になっている塾生は、それだけで大きなアドバンテージがあります。
通塾が「生活の一部」になっている
理由のない遅刻や欠席がほとんどない塾生は、通塾がすでに習慣として根付いています。「今日は面倒だから休もうかな」という気持ちが起きにくく、塾に来ることが生活の一部として自然に組み込まれている状態です。この状態になると、少々気分が乗らない日でも「とりあえず塾に行く」という行動が取れるようになります。
塾が「安心できる場所」になっている
塾に来ることを楽しみにしている塾生には、共通点があります。それは「ここに来ると安心できる」という気持ちを持っているということです。気の合う友達がいる、先生が自分のことをちゃんと見てくれている、頑張れる雰囲気がある…そういった要素が「居場所感」を作り上げています。塾が単なる「勉強の場所」ではなく「もう一つの居場所」になっているとき、塾生はなかなか辞めようとは思わないものです。
おつまみメモ
自習室の開放や、質問しやすい環境、友達同士で競い合える工夫など、「仕組みや空間」で生徒を引き止めるきっかけを配置します。
3.講習会や必要な講座に積極的に参加してくれる
塾からの提案を前向きに受け入れてくれる背景には、塾への信頼があります。
「やってみよう」という前向きな姿勢がある
夏期講習・冬期講習、あるいは苦手克服のための特別講座など、塾側が「この塾生には必要だ」と判断して案内する講座があります。こうした案内を素直に受け入れてくれる塾生は、塾の方針や先生の言葉を信頼してくれている証です。「言われたからやる」のではなく「先生がそう言うなら頑張ってみよう」という姿勢で参加してくれる塾生は、講座を通じてさらに成長し、塾との絆も深まっていきます。
保護者の理解・協力があってこそ
講習会や追加講座への参加は、塾生本人だけでなく保護者の理解と協力があって初めて実現します。「費用はかかるけれど、それだけの価値があると信じている」と感じてくれている保護者の方の存在は、退塾防止という観点でも非常に重要です。講習会参加の背景には保護者の塾への信頼があるということを忘れずに、日頃から丁寧なコミュニケーションを心がけたいですね。
4.先生との信頼関係ができている
勉強のことだけでなく、なんでも話せる関係性が「辞めたくない」気持ちを作ります。
「先生は自分のことをわかってくれている」という安心感
退塾しない塾生の多くは、担当の先生に対して「自分のことをちゃんとわかってくれている」という安心感を持っています。勉強の得意・不得意はもちろん、部活の状況や学校での悩みまで気軽に話せる関係性ができていると、塾が「頼れる存在」として機能します。そうなれば、少々成績が伸び悩んでいる時期でも「先生を信じて続けてみよう」と思ってくれるものです。
信頼関係は日頃の小さなやりとりから生まれる
先生と塾生の信頼関係は、特別な場面で突然生まれるものではありません。毎回の授業前後の一言の声掛け、些細な変化への気づき、名前を呼んで話しかけること…そういった日々の積み重ねが、じわじわと信頼関係を育てていきます。「この先生は自分のことを見てくれている」と感じた瞬間が、塾生の心に「辞めたくない」という気持ちを生むのかもしれません。
NG例
-
ただ作業としてハンコを押して返すだけ
「きちんと見てもらえているのかな?」と業務的な印象を与えてしまいます。
OK例
-
ハンコに加えて、具体的な変化や努力を認める一言を添える
「前回より〇が増えたね!」「今日は漢字のトメ・ハライがすごく丁寧だね」などを加えることで、「先生は自分の頑張りや変化を見てくれている」という安心感が生まれます。
5.保護者との連携が密に取れている
塾と家庭が「同じ方向」を向いているとき、子どもは安心して通い続けられます。
塾と家庭が「同じ方向」を向いている
保護者の方が塾の方針を理解し、応援してくれている家庭の塾生は、非常に安定しています。「塾に行っておいで」と背中を押してもらえる環境は、塾生にとっての大きな支えです。逆に、保護者の方が塾に対して不満や疑問を持っている状態では、塾生自身も「本当に続けていいのかな」と不安になってしまいます。塾・生徒・保護者が三位一体で歩んでいける状態こそが、退塾しない環境の土台です。
小さな共有が大きな信頼を作る
保護者との連携は、大きな面談だけで作られるものではありません。「今日の授業でこんな変化がありました」「来週のテストに向けてこのように取り組んでいます」といった日頃のこまめな報告・共有の積み重ねが、じわじわと保護者の信頼を高めていきます。保護者の方が「この塾は我が子のことをしっかり見てくれている」と感じてくれれば、多少成績の波があっても長く通い続けてくれるものです。
生徒が小さな成功体験を積めるICT教材TERRACE

生徒の「できた!」という実感を育むには、それぞれの学力に合った難易度で学習を進めることが重要です。しかし、現場の先生が一人ひとりに合わせた課題を都度用意するのは非常に負担がかかります。
日本速読解力協会が提供するICT教材「TERRACE」の各講座は、生徒一人ひとりのレベルに合わせたトレーニングから自動で始められるため、勉強が苦手な生徒でも無理なく「小さな成功体験」を積み重ねることができます。
さらに、日々の学習の進捗や結果がわかる「成果確認」機能が備わっています。生徒自身が自分の成長を数字で実感できるだけでなく、保護者へのこまめな学習報告にも活用できるため、通塾へのモチベーションアップと退塾防止に役立てられるツールとしてご活用いただけます。
まとめ
退塾しない特徴を「育てる」ために、塾ができる一歩
今回は、退塾しない子に共通する5つの特徴を整理しました。これらの特徴はすでに持っている塾生もいれば、まだそうなっていない塾生もいるでしょう。大切なのは、こうした特徴を「どう育てるか」という視点を先生側が持つことです。退塾しない子の特徴を知ることは、そのままどの塾生にも「退塾しない環境」を作るためのヒントになります。今回の内容が退塾防止の参考になれば幸いです。
執筆

株式会社SRJ 執行役員
安田 哲
約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。
好きなおでんの具材:1.大根 2.ちくわ 3.はんぺん