英語入試の激変をチャンスに!塾の「差別化」につながる速読指導5つの秘訣
公開日:2026.10.26
更新日:2026.10.29
この記事は1060文字です。
約1分で読めたら読書速度1200文字/分。
昨今の大学入学共通テストは約5,500語以上の出題が定番化。過去には6,000語を超える出題もあり、テストで必要な「読むスピード」は1分間に約150語(150 wpm/words per minute)と想定されます。英語を速く読む指導は今や必須の要素と言えます。この記事では、英語を速く正確に読む指導と「4技能」を使って、差別化要素とするためのポイントを整理します。

『これ以上、自分や講師の手を増やせない…』とお悩みの塾長へ
講師の負担を抑えながら、生徒単価アップと他塾との差別化につながるヒントになるTERRACE活用ガイド。
目次
1.速く正確に読めることが必須であると啓蒙する
速読力は入試の合否に直結する要素の一つです。
保護者への説明で「受験の実態」を共有する
保護者の方は、ご自身が受験生だった頃の記憶のままであることが少なくありません。高校入試や大学入学共通テストの出題語数の増加や、英語の4技能化の流れなど、保護者の方の「常識」とは異なる部分が多々あることは言うまでもありません。まずはこれらの点をじっくり説明することで、「なぜ英語を速く読む必要があるのか」という点での納得感を得ることから始めましょう。こうした情報を丁寧に
「雑に読む」のではない
速読というと「流し読み」「ざっくり読み」のイメージを持つ生徒もいます。しかし、求められているのは正確な内容把握を保ちながら速く読む力であり、むやみに読み飛ばす読み方ではありません。「速く、かつ正確に」を両立するためのトレーニングが必要だということを、最初にしっかり伝えておきましょう。「時間があれば解けた」というのは英語力が足りないのではなく、読めるスピードを上げれば十分得点できる可能性が高いとも言えます。
NG例
ただの負担増・対策に見える伝え方
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最近の入試は長文が増えて大変なので、うちの塾では速読の練習も追加でやらせますね。
OK例
最新データを用いて価値を伝える
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共通テストの単語数は昔の約〇倍になっています。今や『速く読む力』は、『最後まで解ききるための前提条件』なんです。
2.まずはリーディングとリスニングのインプットで「英語の素材」を頭に入れる
知らないものは読めない、理解できない。
インプットの量と質を高める
語彙力がなければ単語を一つ一つ確認しながら読むしかありません。それではどうしても時間がかかってしまいます。「読むための素材」という観点で考えれば、なるべく多くの語彙を知っていることが重要です。もちろん、様々なジャンル・分野に触れることで語彙の幅が広がっていくでしょう。インプットを通して英語の素材が頭に入ってくれば、「どこかで見たことがある」という単語や表現が増えてきます。
リーディングとリスニングは連携させると効果的
同じ英文をまず読んでから聴く、あるいは聴いてから読む、という形でリーディングとリスニングを連携させることは効果的です。視覚情報だけでなく聴覚情報が入るという意味でもプラスですし、同じ素材なので語彙や表現の定着にも役立ちます。
英語を読むときに「返り読み」をしているとスピードアップは叶いません。リスニングでは「返り読み」はできませんので、英文を頭から理解するトレーニングになります。この意味でも、リスニングとリーディングを連携させていくことは効果的と言えるでしょう。
おつまみメモ
「返り読み」の癖を直すには、意味の区切り(文節)ごとに「/(スラッシュ)」を入れた本文を用意し、音声の速度に合わせて目を動かすトレーニングが効果的です。 音声に追われる環境を作ることで、「英語の語順のまま頭から理解する」感覚が身につき、読むスピードの向上につながります。
3.リスニングは一朝一夕には伸びない…日々のトレーニングが必須
すぐに「伸び実感」を得られないからこそ継続を!
毎日の習慣化を促すために
塾の授業内だけでリスニングの対応をするには限界があります。
できれば毎日継続的に取り組んでほしい練習だからこそ、塾の先生から生徒への働きかけが重要になります。塾として「この教材を毎日〇分聴いてみよう」という具体的な提案や、進捗を確認し合う仕組みを用意しておくと、継続率を上げやすいですね。
最初のうちはなるべくハードルを下げてあげて、生徒が毎日取り組みやすいと感じるタスクを指示してあげるようにするとよいでしょう。
オーバーラッピング・シャドーイングも活用して
聴いた音声を同時に声に出して追いかけるシャドーイングも効果的なトレーニングです。最初のうちはうまくついていくのは難しいので、意味が分かっている文章で、短めの文章から始めてみるとよいでしょう。慣れるまでは文字を見ながら行うオーバーラッピングに取り組むのもよいでしょう。最近の研究では、リピーティングをするよりもシャドーイングを行った方が英語母語話者のピッチに近い発音ができるようになるという報告も出ています。
4.書かせた英語の添削・フィードバックはAIも活用して省力化
講師がチェックするところに注力できるように、AI活用がおすすめです。
一次添削を任せて「基礎的なミス」を効率よく対応する
スペルミスや基本的な語法の誤りなど、いわゆる「ルール」に基づいて判断できるミスは、AIによる添削と相性が良い部分と言えるでしょう。
生徒がAIを使っているようであれば、事前にAIにチェックさせてから先生のもとに持ってくるようにすれば、先生がチェックするところは内容や構成に絞ることができます。自分が書いた答案の「どこをどう修正しなくてはいけなかったか」を考えさせることも英語の勉強につながるでしょう。
フィードバックの速さと質の高さは塾の付加価値になる
生徒が書いた英語に対して、丁寧なフィードバックをスピーディーに提供できる塾は、保護者や生徒にとって「すぐに対応してくれて、しかも、しっかり見てもらえている」という安心感につながります。
AIを活用して効率化しつつ、講師ならではの視点でのコメントを上手に加えることで、フィードバックのスピードと質を両立させていきましょう。
フィードバックのタイミングが早いことで、生徒も復習をしやすくなり、結果的に成績向上にもつながり、総じて口コミの素材になってくれるでしょう。
NG例
時間ばかりかかる従来の指導
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スペルミスや基本的な文法ミスまで講師が一つひとつ手書きで朱書きし、返却に1週間以上かかる。
OK例
AI×講師のハイブリッド指導
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スペルや基本文法はAIに即座にチェックさせ、講師は「論理展開」や「より良い表現」のコメントに絞って即日返却する。
5.中身のある英語が話せることで英語学習に弾みがつく
インプットを通して「話したい内容」を広げることができます。
「何を話すか」と「どう話すか」のバランスが大事
スピーキングの指導では、発音や文法の正確さ(どう話すか)ばかりに注目されがちですが、もっと大切なのは「内容の豊かさ(何を話すか)」です。
自分の意見や経験を英語で表現できるようになると、スピーキングへの自信がつきやすくなるのは言うまでもありません。もちろん、自分が発信するだけではありません。相手が言ったことを正しく聴き取って、それに反応することもスピーキングの重要な要素です。
そのためにも、リーディング・リスニングを通してインプットを進めておくことはとても重要だと言えるでしょう。
豊富なインプットがあるからアウトプットも楽しくなる
実際にスピーキングの場面になって「これが話したいのに英語が出てこなかった…」という気持ちになってしまうと、英語学習へのモチベーションは下がってしまいます。
実際に「通じた」という成功体験があれば、「話す」ために英語を学習しようという意欲につながり、リーディングやリスニングにも前向きに取り組みやすくなるのは、想像しやすいのではないでしょうか。
この好循環をどうやって作ってあげられるかがポイントです。
塾の差別化と生徒の成果を両立する「速読聴英語講座」
英語の速読の重要性を理解していても、「教えられる講師がいない」「自作教材の準備に手が回らない」とお悩みの先生も多いのではないでしょうか。
そこでおすすめしたいのが、日本速読解力協会(運営:株式会社SRJ)が提供するICT教材TERRACE「速読聴英語講座」です。
一人ひとりのレベルに合わせて、長文を速く正確に読む力と、聴く力を自立学習形式でトレーニングできます。高校入試や共通テストに対応した豊富なコンテンツも搭載。講師の指導負担を抑えながら、他塾にはない英語の速読力を鍛える講座として導入いただけます。




講座紹介ページ
まとめ
英語を速く正確に読める力が、生徒の未来を開き塾の強力な武器になる
英語の4技能の指導はもちろんですが、英語を速く正確に読む力を身につける指導は、今の入試環境において塾が提供できる大きな価値のひとつです。入試の語数が増えている現状を考えると、適切に生徒の英語力を伸ばしてあげられる指導が求められています。今回ご紹介したポイントを参考に、自塾ならではの英語指導の形を少しずつ整えていただければ幸いです。生徒が「英語が使える」と実感できる瞬間を増やしていけるとよいですね。
執筆

株式会社SRJ 執行役員
安田 哲
約20年間にわたり首都圏大手進学塾の現場の最前線で、英語・国語を中心に指導。中学受験・高校受験の難関校への多数の合格者を輩出。科目の内容の指導だけでなく、家庭学習管理、生徒・保護者の皆様との面談を多数行う。大学院では言語学を専攻、英語以外の言語に関しても幅広い知識を有する。
好きなおでんの具材:1.大根 2.ちくわ 3.はんぺん