レポート
【2022年SRJ全国大会】受講価値共創によるTERRACEの挑戦!
2022年4月24日(日)、2022年SRJ全国大会「受講価値共創によるTERRACEの挑戦!」をグランフロント大阪にて開催いたしました。
今回は会場とオンラインのハイブリット開催となり、多くの皆様にご参加いただき、大盛況で終了いたしました。当日の講演を一部ご紹介します。
開会の挨拶
本日は、2年半ぶりにSRJ全国大会を開催いたしました。日本全国から大勢のみなさまにご参加いただきまして、心より御礼申し上げます。
SRJは今年25周年を迎えました。前期から掲げている「価値共創」のスローガンを引き続きテーマとして、会員の皆様とともに受講価値を作り上げていき、満足度や成果を極大化していきます。サービス力・発信力・他喜力を発揮して、人間味あふれる、教育現場に「一隅を照らす」企業を目指します。
ただ、取り巻く環境は大いに変わってきています。コロナ禍を経て、ハイブリット型、ICTの普及が飛躍的に広がり、新学習指導要領などの教育改革、特に昨今の英語教育、読解力の必要性等、この2年間で大きく変化しました。
SRJ単体ではなく、ICTのコンテンツホルダーとして、時間や場所に縛られない生き方・働き方、学び方、ICT・場・人を融合してSRJならではの【新しい価値】を創造していきます。
2022年度は価値共創をベースにしたTERRACEの挑戦、そして本領発揮の年にします。
パネルディスカッション
【テーマ1】大学入学共通テスト・大学入試に必要な力とは?
堀川:小学校から英語やプログラミングの授業が新たに入ったにも関わらず、国語の授業が6年間で1461時間割り当てられることになりました。
小学生のうちから国語力や読解力をかなり意識した時間割になっています。
柳生様:授業に外国語が入ってくると国語ができなくなるのではないか?国語が不要になってくるのではないか?と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、基本的に日本人が外国語を学ぶときは、第二言語を習得するという理論にもとづいて、母国語がしっかりできていないと、外国語は身につかないということになります。
そのため、国語が最も多く、国語の重要性は大きく考えられているのだろうなという印象を受けます。
堀川:中学校では、教科書の内容が前年までと比べてかなり変わりました。
堀川:高校においては、明らかに共通テストの文字数が増えています。読解力と速読力がないと問題が解けないというデータが出ています。
竹内様:教科書もテストも、シンプルに文字数が増えてるのが特徴ですね。
他科目になってきたときに「より論理的に読む」という印象が強くなっていて、イメージ同定、文章のものをグラフで読み解く、根本的読解力のバリエーションや論理性がより求められている印象です。
堀川:字面だけを追うのではなく、グラフやデータを見て並行処理できないといけなくなってきていますね。
特に国語は難しい分野ですので、22年度に科目再編「文学」と「論理」を区別ということも併せて、柳生先生、補足をお願いいたします。
柳生様:論理国語でみなさんがイメージされるのは評論文かと思いますが、文学的な要素も入っています。文学的国語をやらなくなるからといって、小説が全く無くなるかと言ったらそうではありません。ネーミングを現代風にしてるだけで、蓋を開けてみたらセンターとほとんど同じじゃないかと。
今まで脈々とある国語教育の延長線上にあるとお考えいただければ、さほどご心配されなくていいのではないかと思います。
堀川:読解力は一体どういう形で問われているかも、お話をお願いいたします。
柳生様:基本的に「どういうことか?」という問いはセンターのみならず、そのまえの共通一次試験、そのさらに前進である東大の一次試験でも、ずっと出続けている問題です。
そして、本質的な考えはすべて一緒なんです。ここから読解力というのを研究したのが私の立場となります。
読解力とは、まずはじめに「語彙力」、つぎに「文法力」、最後に「論理力」となります。
従来国語というのは教科書や本を読んだりして、総合的に高めていく国語力というイメージがあり、他の教科より指導がしにくい部分があったかと思います。
【テーマ2】小学生、中学生、高校生それぞれの年代で どのような力を鍛えればよいか、そのために どのような指導・支援が必要か?
堀川:テーマ2は今日のメインテーマです。
柳生様:論理力を鍛える教材は今までなかったため、初めて論理力を鍛えられる教材を目にして感動しました。それが「TERRACE」です。
竹内様:わたしは語彙等を覚えるためのICT教材の会社をやっていますが、短い時間で高反復するような学習は、ICTがすごく相性が良いと思っています。
堀川:生徒の親御さんから「子どもの国語力や読解力をどうやって鍛えたら良い?」といった質問があったら何と答えますか?
柳生様:「国語のテストの点数が悪いんです」「入試問題で点数が取れないんです」という場合は、まず語彙、文法がちゃんとできているかをチェックして、各生徒に合った指導をしていくと答えます。
堀川:読解力に知識が加わって、初めて成績の向上に繋がるだろうという仮説についてはいかがですか?
竹内様:知識は読解力を支えて、成績を上げるのに重要な力だと思っています。
なぜこの国語の題材が解けないんだろうとなったとき、「論理力や読解力が不足しているのでは?」と意識を向ける必要性があります。
「この子は知識派か?読解派か?」と考えることも重要です。
柳生様:先生方は、「読解力がある生徒は成績が伸びる」ことをなんとなく分かってらっしゃると思います。
国語力や読解力がある生徒が成績が伸びるのは、参考書や教科書を吸収するスピードが速いんです。
いろんな科目をやる前に国語力を上げておいて、その国語力をもとにあらゆる科目を学習すると効率が良いのです。
「知識×読解」とは、読解力があればあるほど掛け算式にどんどん知識が身につくということだと思います。
堀川:現場の先生方に、保護者へ伝えること、たとえば家庭でこういうことを心掛けてくださいとか、竹内代表何かございますか?
竹内様:実際の経験が多いほうが語彙が多いです。良質な短文の活字・文字に頼ったり、ただ本を読みなさいではなく、短文で良質な例文がある教材を選んでいただくと良いかと思います。
SRJビジョン
・今後の会員支援について
「法人担当制」「導入事例・活用事例の共有」「創客送客」の3つを推し進めて参ります。また、ウィザスグループに日本アンガーマネジメント協会が新たに加わることになりました。同じグループの仲間になりますので、合わせて同協会の講座の取り扱いも行って参ります。
・速読解について
速解力検定をリニューアルし「速読解力検定」を新たに実施します。
今までの速く正確に読み解く力を測ることに加え、受検者が読み解く上で、どんな特徴があるのか、どこに苦手なポイントを抱えているのかを基礎的読解力の実力を測ることも可能になります。
・速読聴英語について
小学校からの英語の教科化、および教科書改訂を踏まえまして、英検5~4級レベルにあたるCourseⅠの英文の見直しを行いました。今までよりも、小中高と一貫性を持ってトレーニングを行っていただくことが可能となりました。
・思考力講座について
算数的思考力と論理力の養成として、TERRACEから思考力講座のサービスを始めています。この度算数的思考力の実力を測ることを目的として、思考力検定の取り扱いを始めます。
・よのなか科、FUTURE、探究学習について
思考力・判断力・表現力の養成を目的として、よのなか科、FUTUREという探究学習、アクティブラーニングの教材を扱っています。夏休みの時期に、弊社主催で生徒様向けの授業を実施いたします。
・日本速脳速読協会について
日本速脳速読協会では、広報活動とトレーニング成果に関わる判定審議、指導やトレーニングの監修を行っています。
受講者にとって大切なことは信頼している先生との関わりです。
受講者を見守り、声かけや成長を賞賛していただくこと。
先生方と共にTERRACEの価値を高めて、業界として速読の素晴らしさを発信していきながら、より多くの方々にTERRACEのファンになっていただきたいです。
▼開会の挨拶
弊社代表 堀川「TERRACEの挑戦」
▼パネルディスカッション
参加者:
難関大受験専門塾「現論会」代表/リクルート「スタディサプリ」現代文講師/柳生好之様
モノグサ株式会社/代表取締役CEO/竹内 孝太朗様
弊社代表 堀川
【テーマ1】大学入学共通テスト・大学入試に必要な力とは?
【テーマ2】小学生、中学生、高校生それぞれの年代で どのような力を鍛えればよいか、そのために どのような指導・支援が必要か
▼SRJビジョン