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レポート

2021年春期定例研修会 ~好機(チャンス)を掴め!ポストコロナ時代の“攻め”の経営・教室運営術~

 2021年5月16・23日に、『2021年春期定例研修会~好機を掴め!ポストコロナ時代の“攻め”の経営・教室運営術~』を開催いたしました。
今回は初の現地とオンラインのハイブリッド形式で開催し、多くの皆さまに参加いただきました。
 当日の講演を一部ご紹介します。

㈱SRJ 代表取締役社長 堀川より

 創立25周年になりますが、この定例研修会は毎年開催しています。今回初めて、オンラインと現地のハイブリッド開催をいたしました。このような状況下でもご参加いただいたことを深謝申し上げるとともに、皆様の健康を常に祈っております。
 会員様はクライアントであり、パートナーです。受講生の成果と満足度をどのように上げていくのか、をテーマとして、皆様と強い絆のもと共に価値を創り上げていきたいと思っております。
 今、学校・学習塾・家庭における教育のシームレス化や急速なICT化・教育改革による教育格差、コロナ禍による経済不況の長期化、また、オンライン授業、説明会などの積極的活用、業界再編の加速、大手資本の参入など、学習塾業界は大きく揺れ動いています。
 そんな中で「時間・場所に縛られない生き方・働き方(いつでも・どこでも・だれでも学べる)が求められており、SRJでは小中高と長期受講出来る次世代プラットフォームとしてTERRACEの本領発揮をしていきます。

受講成果(本質)の追求から長期継続の仕組み化へ

受講成果(本質)の追求から長期継続の仕組み化へ  子どもたちの読解力の低下から、「読解」というテーマに取り組むためにTERRACEを開発いたしました。速読トレーニングの効果を発揮するためには、TERRACEにおける読むスキルと読解アウトプットのトレーニングに併せて、日頃の読書や作文は欠かせません。
 TERRACEでは今後、速読解を追求しながら、思考力などの基礎学力を深め、時事力や表現力なども高めていくことのできる仕組みを作ってまいります。そのためにはインストラクターでの受講管理、意欲喚起、提案力をもっと上げていかなければなりません。この意欲喚起を内発的・外発的にどのように動機づけしていくかがカギとなります。ぜひ皆様にはこの受講生の意欲喚起を大切にしていただき、受講生の目的に応じた提案(個別最適化)やゴール(受験)を明確化し、逆算していくこと(動機付け)が重要です。
 これを小学受験から大学受験まで継続的にすることが出来れば、本当に意味での「強い塾」になっていくのではないでしょうか。

【基調講演】ICT・英語教育を基軸に塾全体のアップデートを!

平井一将様

平井 一将

株式会社ウィザス 執行役員 
社長室事業戦略部

 ウィザスグループは「”社会で活躍できる人づくり”を実現できる最高の民間教育機関を目指す」をコーポレートビジョンに置き、学習塾部門・高校/キャリア支援事業・ICT教育・能力開発事業の3つの領域を運営しております。

 売上の主軸のひとつである「学習塾部門」ですが、ここ数年、生徒数の面でも売り上げの面でも伸び悩んでいるのが現状です。
もちろん少子化や新型コロナウィルスの影響はじめとする外的要因もありますが、最も大きな要因は、かつての成功体験や内向き視線から起こった、「あまい物の見方・危機意識の欠如」にありました。この現状を変えるためには、幹部の意識改革が必要でした。

数字を自分事として考えられるようにとらえ方を変えた

 そこで取り組んだのは、「数字を自分事として考えられるようにとらえ方を変えた」ことです。例えば、「在籍〇名、昨年比-3名」の認識だけでは、正しく在籍をつかんでいることにはなりません。自校舎のターゲット中学校は何中と何中なのか?中学校在籍×学年別通塾室のうち、自校舎のシェアは何%なのか?をしっかりとらえることが大切です。
 「シェア10%」という時、100人中90人が他塾を選んでいるということになります。言い換えると、90人は選ばなかったということです。
このように捉えてはじめて、どこが数を持っているのか、なぜうちが選ばれないのか、この中学の生徒に選んでもらうためにはどういう手を打てばよいのか、といったことを考えられるようになります。
限られたリソースを有効に使うためにも目的的、効果的な手を考える必要があります。また「競合に勝てるサービス」「強み」を考えなければ生き残れません。

合格実績やシェアにもこだわり、「強み」を作り上げる

 顧客は「まずトップブランドを検討」し、「2番手ブランドと比較する」、多くはここで決定します。
最難関校は個人の資質も大きなウェイトを占めますが、準難関校は突き抜けたトップが上から席を取って行くということがないので、取り組みの質、量(効率と努力)で合否が決まります。
 いわゆる中堅校狙いの生徒の意識を高め、一人一人にむきあって丁寧に指導していけば十分に合格を狙うことができます。実績は塾の成績表なので、これを伸ばせば生徒増は加速します。すると実績がまた伸びる。ですので、合格実績、シェアにもこだわっていきたいと考えています。

 第一ゼミナール塾部門は、語弊を恐れずに言えば、現時点で強みを「強み」として構築できていません。
まずは「強み」をしっかり作り上げることが最優先です。強みをいかして局地戦で勝ち切ることで成功事例を作り、そのモデルを展開していくことが求められます。しかし、「強み」は思い込みや意思ではいけません。市場・顧客にしっかりと認識させるには具体的な手段・サービスと結びつける必要があります。

何を変えるか、どう変えるか~3C:challenge、change、communication~

 生徒1人1人にとことん向き合い、生徒の「第一志望合格」に徹底的にこだわらないといけません。合格実績にこだわるのは、それが「生徒・保護者の夢をかなえた数」だからです。
第一ゼミナールの実績と言った時、それが「生徒の『第一志望校』合格数」と同義である、と言えるところが我々の目指すところです。 そのために①理念への落とし込み ②「あるべき姿」の追求 ③新指導システムの導入 の3つを追求し、新しい第一ゼミナールを創っていきます。

1.理念への落とし込み
 改革を行う時に大事なのは「芯」であり、それは「理念・目的」だと思います。当たり前に思いますが、苦しい時こそ立ち返るべきです。そのために全社員が常に弊社のコンセプトブック「ViVi book」を携帯しています。

2.「あるべき姿」の追求
 塾は取り組みの中に「他にやれないこと」「思いつかないこと」はほとんどありません。その中で一つ一つ手順を大事に真似できないレベルで丁寧に仕上げていくこと、そして戦略をしっかり立てて、結果が出るまで追求することが重要です。

3.新指導システムの導入
 第一ゼミナールの新指導システムは①従来の「プラスサイクル学習法」②「英語に強い第一ゼミナール」③「個別最適+集団効果の新システム」があります。コロナ禍で加速したICT導入や今後の少子化などの背景から、目的を達成するためにどこにフォーカスして、市場や顧客に「強み」と認識してもらえるかといった仕組みづくりが必要です。

【基調講演】なぜ、今こそ”速読聴英語”なのか? How to improve our student`s English skill

諸木宏子様

諸木 宏子

A&A ENGLISH HOUSE 代表

 2020年度より小学校の外国語教育が全面実施となり、2021年度からは中学教科書改訂と英語教育改革が進む一方で、コロナ禍での休校やオンライン授業等の混乱の中で子どもたちの英語の触れ方に差が出ています。
 私が常々思っているのが、母語(mother tongue)の理解力が外国語を理解する上で不可欠な土台である、ということです。そう言うと、英語習得は「速読」さえすればALL OKだと思われる方もいらっしゃいますが、それは違います。英語習得には「精読」「多読」「速読」全て必要です。

速読聴英語の良さ

 私が考える速読聴英語の良さは3技能(Reading、Listening、Writing=Dictation、単語テスト)が揃っていることです。そして、受験問題がベースになっており、内容分野が多岐にわたっています。
 中でも特に重要なのがリスニングです。“英語で”聞けないものは理解することができません。速読聴英語には、リスニングだけで単語の意味確認や内容理解に関する問題もあります。

速読聴英語はつまらない?

 私は学習にエンターテインメント要素は必要ないと考えています。生徒が知的に面白いと感じる教材・学習であればよいのです。その方向性に持っていくのが指導者の腕の見せ所となります。
速読聴英語はレシピ通りでも指導可能ですが、指導者がどのような意識で、そのように調理するかが大切です。まず、指導者が読んで、聞いて、使ってみて、教材研究をしましょう。ゴール(目標)から逆算した授業作りを心掛け、レベルを上げ過ぎないことで生徒の達成感に繋がります。

受講方法事例

 手順の可視化をし、声掛けを徹底します。そして、最後まで出来たら必ず文章の音読をさせます。そして、内容を振り返り、文章を要約して伝えられるかチェックします。トレーニング時間は8分で、速解力チェックを重視しています。また、シャドーイングは小さい声で行い、小中学生は文章を見ながら行うことを推奨しています。文章の内容が曖昧な生徒がいる場合は、イメージ画像を活用していきましょう。

今後もSRJでは、導入会員の皆さまに向けて様々な情報や事例を発信できるようイベントや勉強会を開催してまいります。
是非ご参加をお待ちしております。

「速読解・思考力講座」商品情報
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