丁寧な指導とフィードバックで低学年から力を伸ばし
学校でも自分だけの特技として速読力を発揮!
| 課題 | ・発達障がいのある方にも適した、「見る力」を鍛える教材を探していた |
| 効果 | ・「見る力」だけでなく、学習をする上での基礎となる「能力」を楽しみながら鍛えられる ・受講を継続することで、学校の授業で誰よりも速く文章を読めるようになった |
トレーニングの様子を見て「気になる」から受講へ繋がる
速読解力講座は、学童保育中に受講できるオプションコースのうちの一つです。オプションコースはこの他にも①ピアノ教室コース、②小学英語コース、③小中学校学習塾コース、④こうひつコース、⑤コーディネーショントレーニングコース(体操教室)とあり、希望に応じて様々な力を伸ばすことができます。
速読解力講座は学童保育生のみを対象としているわけではありませんが、あらためての外部への告知はしていません。そのため集客は、年度初めに学童保育生に配布するオプションコースのご案内のお手紙と、毎年2~3月頃に実施するSRJスタッフによる体験会のみで行っています。
また、速読解力講座のトレーニングは学童保育と隣接したスペースで行っているため、非受講生が出入りしやすく、トレーニングの様子を見て「へぇ、こんなことしているんだ」と関心を持ち、そこから受講に繋がることもあります。

インストラクターと代表による2段階でのチェックで、受講生ひとりひとりに合った指導
トレーニング時は、専任のインストラクターをつけて指導しています。受講生が低学年の場合は、操作方法が分からなかったりトレーニングガイド通りに受講することが難しかったりするため隣について指導し、記録用紙へのスコア記入もインストラクターが行います。高学年になると受講生一人で進められるようになるため、必要に応じて声掛けを行います。
トレーニング終了後、西山代表自身が全員分の記録用紙をチェックし、自己ベスト更新の称賛や今後に向けたアドバイスなどを記入し受講生に返却しています。また、読書速度やトレーニングスコアが伸び悩んでいる場合は、インストラクターに該当受講生の受講姿勢を重点的に確認してもらうようにしています。
こうした丁寧な指導やフィードバックにより、受講生は自身の伸びた力に気付くことができ、モチベーションアップにも繋がっています。

学校の授業で速読力を発揮!
受講生からは、学校の授業で出されたプリントの文章を速く読めるようになったという声が上がっています。授業中、周りの生徒が文章を読んでいる中、受講生ひとりだけが読み終わっているという話を聞き、成果が表れていることを嬉しく思っています。
特に、国語が好きな受講生は速読力や読解基礎力の伸びが早いと感じています。そういった受講生は、小学校や中学校を卒業して進学校に進んでも、周りに速読解力講座を受講している生徒が少ないため自分だけの特技として力を発揮できています。
保護者の方には、速読解力検定の個人成績表や級・段の認定証の配布を通して、成果の表れや現在の実力を伝えています。
※速読解力検定は、読み解く速さと正確さ、読解技能のバランスと傾向を測る検定です。
現在は、速読聴英語講座、算数的思考力講座も導入し、さまざまなコースで活用しています。
※本事例中に記載の内容は取材当時(2021年9月)のものです。
更新 2025年8月